朝起きたら、顔がむくんでいることはありませんか?
ある化粧品メーカーの調査によると、朝起きたばかりの自分の顔にがっかりした経験がある女性は70%にものぼります。さらに、がっかりした原因の中で「むくみ」は56%と最も多かったのです。
むくみは太って見えることはもちろん、体内に老廃物がたまっているというサインでもあります。今回は、忙しい朝でも簡単にできるむくみ解消法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
むくみとは?
むくみは、血液やリンパの流れが滞り余分な水分や老廃物が皮膚の下に溜まった状態を指します。老廃物をうまく排出できない人、つまり代謝の悪い人は、むくみやすい体質だと言えます。しかし、むくみは食事制限など普通のダイエットでは解消できません。
老廃物を蓄積しないためにも、日々のこまめなケアが大切なのです。
むくみやすい6つの原因
1:水分、アルコールの摂り過ぎ
夜、水分やアルコールを過剰に摂取してしまうと、通常の水分代謝では老廃物を排出することができなくなります。毎晩飲めば、老廃物は溜まっていく一方。
水分・アルコールを摂取しすぎていないか、振り返ってみましょう。
2:塩分の摂り過ぎ
塩分の摂り過ぎは体内のナトリウム濃度を上げます。身体はその分水分を多く取り込もうとするので、細胞から水分が溢れてしまい、むくみの原因になるのです。
味の濃い食べ物の食べ過ぎには気をつけましょう。
3:運動不足や筋力の低下
「昔よりも運動量が減った…」「オフィスワークばかりで身体を動かしていない…」という人もいるのではないでしょうか。
運動不足で筋肉が硬くなると、リンパ液の循環が悪くなり老廃物が皮膚の下に溜まって、むくんでしまうのです。
4:身体を冷やしている
夏だからといって冷たい飲み物ばかり飲んだり、薄着をしたりしていませんか?
それらはすべて、女性の大敵「冷え」につながります。
身体が冷えると血管が収縮するので、体内の循環機能を低下させ、むくみに繋がります。
5:ストレスをためやすい
ストレスを感じていると、自律神経の交感神経が優位になります。
交感神経は緊張状態の時に働く神経なので、これが優位になると筋肉が硬くなり、血液の流れが悪くなるのです。
むくみとは無関係のように思えるストレスも、実は原因のひとつなのです。
6:汗をほとんどかかない
夏はクーラーの効いた部屋にいることが多いですよね。
冷えた室内では体温の調節機能が衰え、汗をかかなくなってしまいます。汗をかかなければ老廃物を排出できません。
いつもより早く歩いてみたり半身浴をするなど、意識的に汗をかくようにしましょう。
簡単にできる、むくみ解消法
何気ない生活習慣が、代謝を低下させている…と分かってはいても、一度習慣になったものは、急にはなかなか変えられません。
そんなあなたに、忙しい朝でも簡単に実践できるむくみ解消法をご紹介します。
1:耳つぼマッサージ
顔のむくみ解消に効果的な2つのつぼがこちら。
まず、耳の穴のすぐ前、少しくぼんだ部分にある耳門(じもん)というつぼ。ここには動脈が流れており、指の腹で軽く触ると脈打っているのが分かるはずです。そして、耳たぶの裏側、耳の付け根部分にある翳風(えいふう)というつぼ。翳風はくぼみになっており、押すと耳の奥の方にジーンと伝わるような痛みがある場所です。
人差し指の腹で、痛気持ちいいと感じるくらいの力で3秒ほど押しましょう。
左右5回ずつ繰り返すのが効果的です。
2:蒸しタオル
濡らしたタオルをレンジで30秒ほど温め、顔に乗せます。
タオルの上から目元のくぼんでいる部分を軽く押してマッサージすると気持よく効果的です。
3:鎖骨をさする
鎖骨は、全身のリンパが集結している部分であり、「鎖骨上リンパ節」という大きなリンパ節があります。
ここをさするだけでリンパの流れが良くなり、顔だけでなく全身への効果も期待できます。さするだけでも良いですが、余裕があれば指2本で鎖骨のくぼみを3秒ほど押すとより効果的です。
4:舌出しトレーニング
舌を、前、顎、鼻先に向かって思い切り伸ばし、両肩をぐっと下げ、それぞれ5秒間キープします。次に、舌を右頬、左頬に向かって伸ばし、右頬の時は左肩を、左頬の時は右肩を下げます。こちらもそれぞれ5秒間キープ。
これが意外にキツく、続けることで小顔効果が期待できますよ。
おわりに
お酒や塩分、冷えなど何気ない生活習慣が招くむくみ。
むくみによる朝のがっかり顔に悩むのはもうやめませんか?
起き抜けの残念なむくみ顔のまま外出するのは、大人の女性としてNG。
生活習慣をいきなり根本から変えるのは難しいですが、お酒や塩分を控えたり身体を温めるなどできることから始めて、むくみを解消しましょう。
慌ただしい朝でも、簡単にできるむくみ解消法ですっきり小顔も目指してくださいね。