猛暑だった夏もようやく終わり、過ごしやすい季節になってきましたね。
しかし、暑苦しかった夏は終わったはずなのに食欲が戻らない、なんとなく気だるさが取れないという人はいませんか?
実はその症状、夏の疲れを溜め込んでできた「秋バテ」かもしれません。
今回は秋バテに負けないためのオススメの対策法をご紹介しますので、体調に気をつけて毎日を元気に過ごしましょう!
秋バテとは
夏の暑さが原因で体力や食欲がなくなったりやる気が出なかったり、身体にエネルギーが足りない状態が夏バテです。一方、秋バテとは、その夏に溜め込んだ疲れを解消できないことで起こる身体の不調のことです。
夏バテにならなかったからといって、普段から溜め込んだ疲れやストレス、気候の変化によって秋バテになることもありますので、今、身体が本調子でないという方は要注意です。
秋バテのサイン
夏バテは、体力のない人や胃腸が弱い人がなりやすいのですが、秋バテは、体力に自信がある人でもなりやすいと言われています。
今の時期に、下記の症状が3つ以上当てはまったら、秋バテの可能性が高いですよ!
・食欲がない
・胸焼け、胃もたれがする
・体がだるい、疲れやすい
・立ちくらみ、めまいがする
・寝不足で朝起きられない
・風邪が長引く
秋バテの原因
秋バテの原因は、夏から秋の気温の差に身体が慣れなかったり、夏気分で薄着で出掛けたら意外に寒くて身体を冷やしてしまった…などさまざまありますが、大きく分けて気候の変化と食生活の2つに分けることができます。
それぞれの原因について見ていきましょう。
1:秋の気候の変化
夏の猛暑で気温が35度を超える屋外と、エアコンで25度前後に保たれた屋内を行き来する日々を送ったという人も多かったのではないでしょうか。
寒暖の差が5度以上ある場所への移動を繰り返していると、自律神経が乱れる原因になり、食欲不振になったり集中力が持たなくなったりします。また、血液の循環も悪化するため、めまいや息切れ、立ちくらみを起こしやすくなります。
また、高気圧の夏から低気圧の秋への変化も、身体には大きな影響を及ぼします。
低気圧になると空気中の酸素濃度が薄くなるので、身体に十分な酸素が回らなくなり、眠気に襲われたり、呼吸が乱れて自律神経が不安定になることもあるのです。
2:食生活
「暑いから」「食欲がないから」という理由で、夏は冷たいものばかり食べることが多く、栄養が偏りがちです。冷たいものを摂ると、胃の温度が下がり、胃液の消化力が弱まります。そして、知らず知らずのうちに胃がどんどん弱くなり、夏が終わっても胃の働きが回復せずに不調状態が続き秋バテになるのです。
また、食べ過ぎも秋バテの原因になります。食べれば食べるほど、それを消化しようとたくさんの胃液が出ます。胃液が出すぎると食道に逆流してしまい、胸焼けを起こしてしまったり、腸に胃液が流れることで、腸が胃の働きを止めようとするので胃の消化が進まなくなることも。その結果、胃もたれや食欲の低下といった秋バテの症状が起こってしまうのです。
4つの秋バテ対策法
夏から秋に変わる気温の変化に身体が慣れなかったり、身体を冷やしてしまうことが秋バテの原因になるので、予防するためには外側からも内側からも身体を温める必要があります。
そこで、秋バテになった人も、ならないために予防したいという人にも試していただきたい、秋バテ対策法を4つご紹介します。
1:湯船につかる
37~39度のお湯に20分ほど浸かるようにしましょう。湯船につかることによって身体に溜まった老廃物が流れ出て、新陳代謝がアップし疲れも取れます。
また、37度~39度のぬる目のお湯に浸かることで、交感神経より副交感神経が優位になるので身体がリラックスして睡眠モードになるので、夜もぐっすり眠れるようになります。
2:温かいものを摂る
内臓が冷えると、消化機能が低下したり、胃もたれや胸焼けを引き起こしてしまうので、なるべく冷たいものは控えて温かいものを摂るように心がけましょう。
特に意識的に摂取してほしいのが、夏に汗や尿でたくさん消耗しているミネラルとビタミン。この2つは、免疫力を高める働きを持っているため、弱った身体を回復させるために必要な栄養を摂ることができます。
具体的には、かぼちゃ・さつまいも・ゴボウなどの野菜類、しいたけ・しめじ・まいたけなどのきのこ類、サンマ・鮭・サバなど。またビタミンが豊富なフルーツ類は、ぶどう・桃・梨など旬のものならば身体を冷やしすぎないのでオススメです。
なお、食欲がない人は胃に負担をかけないくらいの量を、よく噛んで食べるようにしましょう。「よく噛む」ことを心がけるだけでも、体温を上げる効果に繋がります。
3:適度な運動をする
一日20~30分ほど、ウォーキングなどの軽い運動をしましょう。
運動をすると、脳内で身体を活性化するホルモンが分泌され、スッキリした1日を過ごすことができます。身体がだるいと感じるときこそ、適度な運動をして、自律神経を整えることが大切です。
4:温度設定に気を付ける
涼しくなってきたと言っても、日中にエアコンを使うこともまだあると思います。そんなときは、外との温度差がなるべく5度以内になるように設定しましょう。外との温度差が激しいと自律神経が乱れてしまいますので、温度設定には十分気をつける必要があります。
電車やオフィスが寒いと感じる方は、靴下やストッキングを履いて足元を冷やさないようにしたり、さらっと羽織れるカーディガンなどを持ち歩くようにするなど、日ごろから身体を冷やさないように心掛けることが大切です。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
「秋バテ」という言葉を初めて聞いた人でも、思い当たる症状があったのではないでしょうか?夏が終わったのに、食欲が戻らなかったり、だるさが残ったりしていると、生活リズムも崩れ、それがストレスの原因になる場合もあります。
身体の内側と外側からしっかりと温める秋バテ対策で、夏の疲れをしっかり取りましょう!