美容ライター: cozycozy
前回の記事では、化粧品の正しい知識を学べる「日本化粧品検定」を受けることで、自分に合ったコスメを選ぶ手助けになるとお伝えしました。
第1回:肌に合うコスメを求めてさまようあなたを救う!「日本化粧品検定」とは
今回注目するのは、この検定を立ち上げた、日本化粧品検定協会の代表理事・小西さやかさんです。

日本化粧品検定協会 代表理事の小西さやかさん(Amebaブログより)
美容に関する情報はインターネットや本、口コミなど、あらゆるところにあふれていて、コスメ初心者が正しい情報かを判断するのが難しくなっています。
そんな状況を見て、「コスメの正しい知識を広めたい!」と立ち上がった彼女。
どんな想いがあって、日本化粧品検定の立ち上げに至ったのでしょうか?小西さやかさんの大学時代から現在までのストーリーをご紹介します。
美容に興味がなかった女子、肌荒れが治ってコスメのパワーを実感!
外見も美しく、美容家として精力的にご活躍されている小西さやかさんですが、元々は美容にまったく興味がなかったのだそうです。
「地元は田舎だったので、服を買えるところは自転車で30分ほど山を登ったところにあるダイエーぐらい。女性向けのファッション雑誌というものがあることすら知らなかったんです。同級生の男の子に『お前はダサい』と言われて、初めて女の子は外見も磨かなくちゃいけないのだと気付きました。」

学生時代にはファッションやコスメに全く関心が無かった…
小西さんは、幼いころに水俣病などの環境問題に衝撃を受け、大学では汚染水の処理方法など、環境や自然をテーマに研究していました。
美容にまったく関係のない国連機関のプロジェクトや、ボランティア活動に力を入れていたそうです。臨時職員として国連でインターンをしていたときは、各国の排水基準を調査したり、個人的にマザーテレサの家を訪れたり、今からは想像もつかないような活動をされていました。
では、小西さんとコスメの接点はどこにあるのでしょうか?
小西さんは、現実と理想のギャップから大学院を卒業する直前に国連への就職をあきらめ、「自然を科学する」という企業ポリシーを掲げる化粧品会社、株式会社ノエビアに就職。ここで初めてコスメに興味を持つようになります。
学生時代の研究に明け暮れる生活は、石油を使った実験やソファーでの寝泊まりなど、肌に良い生活とは程遠いものでした。それだけに、当時は額がニキビだらけという状態だったそうです。
しかし、ノエビアのスキンケアアイテムを正しい手順で使い始めると、しばらくしてニキビがきれいさっぱりなくなりツルツルの額に。これが、小西さんが「化粧品の力ってすごいな!」と初めて実感した体験でした。
「正しい化粧品の知識を伝えたい」と30歳から美容家としてのキャリアをスタート
ノエビアでは、6年間化粧品の研究開発・商品開発に携わり、結婚を機に退社。次に、ベンチャー企業である化粧品通販会社に転職しました。
それと同時に、当時30歳にして女性誌の読者モデルなど、メディアに出るお仕事を開始しました。

コスメの開発ボランティアをしながら、徐々に雑誌などに出始めます。
メディアに出るようになると知名度が上がり、さまざまな会社から化粧品の開発コンサルティングを頼まれるようになります。最初は、そういった依頼にボランティアとして協力していましたが、実績が買われて報酬が発生するような大きなプロジェクトにも参加するようにさそわれたのを機に独立企業。
自分の肌が荒れた経験から、「化粧品の知識を伝えるボランティア活動がしたい」とずっと考えていた小西さんでしたが、それまでは化粧品会社に所属していて中立的な立場が保てないからと、夢の実現に躊躇し続けてきました。
ですが、ここでちょうど独立するタイミングと重なり、ついに夢への第一歩を踏み出します。

いよいよ夢の実現の第一歩を踏み出す!
2011年に、化粧品の開発コンサルティングを本業として独立。同時期に、一般社団法人「日本化粧品検定協会(当時の呼び名は一般社団法人コスメコンシェルジュ協会)」を立ち上げ、ボランティア活動を開始しました。
最初は、日本化粧品検定3級の試験を大学教授や化粧品研究者の監修を受けて作りました。現在、Webで無料受験できる3級の試験ですが、当時はFacebookアプリで行われており、合格された方には自費で手づくりの合格証書を郵送していたそうです。
3級の受験者が増えていくとともに、「より本格的な1、2級を受けたい」という声が大きくなり、ついに試験が実施されます。
今では、日本の美容系資格の中でトップクラスの知名度・受験者数を誇る、人気資格にまで成長しました。
「変わりたい」と思う勇気があれば、いつだってきれいになれる
小西さんは日本化粧品検定協会の代表理事を務めていますが、美容家としてもご活躍中です。美容法・食事・ライフスタイルに関する書籍も出版し、その活動は雑誌やメディアに取り上げられています。
がんばりすぎない「なまけ美容」を提唱し、美しくなるためのヒントや心構えも発信。最初は自分に自信がなかったというのに、30歳から美容家としてのキャリアをスタートさせ、ここまで成功されたなんて驚きですよね。
その姿を見ていると、「女性はいつだって自分らしくきれいになれるし、夢は実現できる!」ということを教えてもらえる気がします。

女性はいつだって自分らしくきれいになれるし、夢は実現できる!
連載最終回となる第3回では、日本化粧品検定はどのように仕事に活かせるのかについてご紹介します。
美容の専門知識で女性はもっと輝く!なぜ「日本化粧品検定」は武器になる美容資格なのか?
※この記事を執筆するために参考にしたサイト・書籍など
女性のための美容とライフスタイルの情報サイト「Bimajin」
http://bimajin.jp/article_page/2404
日本化粧品検定協会公式サイト 日本化粧品検定について
https://cosme-ken.org/about/
小西さやか著 レディの教科書 〜美しくしなやかに生きる202のリスト〜(宝島社)