お悩みのシミには実は種類があり、対処法も種類によって変えなければいけないのはご存じでしょうか?今回はシミの種類と対処法についてご紹介します。自分のシミのタイプを把握し、自分に合ったケア方法を見直してみましょう。
老人性色素班(ろうじんせいしきそはん)
シミの中で最も多いのがこのタイプ。紫外線の影響でできてしまう一般的なシミ。頬骨の高いところにできやすく数㎜~数十㎜の丸い色素班である事が多く、始めは薄い茶色ですが、次第に色が濃くハッキリしてくるのが特徴です。
対処法
ごく初期のうっすらとした物には美白化粧品などが効いてくれる場合もあります。日々の紫外線対策やビタミンC・Eの摂取がオススメ。定着してしまったものに関しては皮膚自体が変化してしまっているので化粧品で消すのは難しくなってきます。
シミの輪郭がはっきりとしてきたものは、光レーザー治療が有効です。薄めのシミにはフォトフェイシャルなどがオススメ。塗り薬や内服薬も処方してもらえるのでクリニックでの改善が近道です。
炎症性色素沈着(えんしょうせいしきそちんちゃく)
ニキビ跡や傷跡などが茶色くシミになって残ったもの。虫さされの跡やむだ毛を毛抜きで抜いていると毛穴の周りが炎症を起こし黒く跡になるのもこのタイプ。1~2年で消えるものも多いですが、いつまでも消えずに残ってしまうものも。
対処法
まずは更なる炎症を防ぐために、ニキビや湿疹などを予防する事も大切です。炎症などが、なかなか改善しない場合はクリニックに相談しましょう。シミの日々のケアとしては美白化粧品も有効。ビタミンC誘導体がオススメです。ビタミンC・Eの摂取も心がけましょう。
治療に関してはピーリングなどが即効性があるのでオススメ。イオン導入やビタミンCの内服薬なども効果的です。あまり放っておくと色素沈着の箇所が日焼けをしてさらに濃くなってしまい、消えにくくなるので日々のケアもしっかり行ってください。
雀卵班(じゃくらんはん)[そばかす]
そばかすは遺伝的にできるものが多数と言われています。思春期の頃に、鼻から頬にかけて散らばるようにできるのが特徴。夏場の紫外線で濃くなりやすいとの説も。
対処法
美白化粧品でも多少は薄くなりますが、遺伝的要素が強いためなかなか消えにくいのが特徴。レーザー治療で綺麗に消すことも可能ですが、再発することもあるのでその都度治療を行うことがオススメです。
脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)
シミから更にイボのように盛り上がってできたもの。手の甲などにできる茶色いシミも、これに相当するものが多いと言われています。
対処法
皮膚の形態そのものが変化してしまっているので、化粧品などでのケアは難しく、レーザー治療が効果的。その他に、液体窒素による凍結療法で消せる場合もありますが、強い痛みが伴い、傷跡が残ることもあります。
肝班(かんぱん)
30~40歳の女性に多く女性ホルモンの影響が関係しています。頬骨や額、鼻の下あたりに左右対称にぼんやりできるのが特徴です。
対処法
美白化粧品によるケアが有効で、「トラネキサム酸」という成分が含まれている物をチョイスしましょう。こすったりの摩擦は悪化させてしまう原因になるので注意してください。クリニックでの治療の場合は、処方薬も効果的。トラネキサム酸という飲み薬を処方してもらえるので内側からのケアもしっかり行ってください。
またレーザー治療の場合は、低出力で肝斑治療に向いている「レーザートーニング」がおすすめです。出力の強いレーザー治療などは悪化させる恐れがあるので、出力が弱く肝班の悪化につながらないものを医師に相談しましょう。
太田母斑(おおたぼはん)
頬の部分や目の周辺にできる、青色〜褐色色の小さな点が集まってできるシミ(あざ)です。生まれた時からある場合と、思春期頃からできる場合があります。通常のシミより深い層にあるシミで、肝斑と違いお顔の片側にできると言われています。
対処法
原因はまだハッキリとしていませんが、日々のスキンケアなどでは改善は難しいです。クリニックでのルビーレーザーなど、色素性病変改善に優れているレーザー治療がオススメ。
自分のシミタイプを見極めて、改善の近道を
いかがでしたか?シミといっても種類やケア方法も全く違ってくるので、ケアしてもなかなか効果が出ない・・なんて方はもう一度自分のしみタイプとケア内容を見直してみましょう。クリニックでのケアは即効性があり効果的ですが、日々の対策やケアも怠らないようにしてあげてくださいね。
※症例写真提供:品川スキンクリニック
美容ライター:本島彩帆里 | ![]() |