皆さまこんにちは、美容ライターの平野香奈絵です。
食事や美容の場面でよく耳にするアミノ酸。馴染み深い成分ですが、今更アミノ酸だからといって驚くこともないのが事実。ですが、あなどれないのがアミノ酸なのです!
なぜなら私達の身体の細胞はアミノ酸と密接な関係があるからです。私自身「美人は細胞レベルから」という自論がありますが、それは上手にアミノ酸を摂取することにも繋がります。
アミノ酸の働きとは?
人間の身体は60兆個の細胞で構成されていると言われています。それぞれの細胞を構成する成分は、たんぱく質、脂質、糖質、核酸ですが、なかでもたんぱく質は水(重量比60%)に次いで多く、17~20%を占める主要成分です。
たんぱく質の働きは、筋肉や皮膚を作るコラーゲンや爪や髪を作るケラチン、血液や臓器、免疫力や代謝機能、酵素やホルモン等を作り出すための重要な成分。その種類は約10万種類にも及びます。
そして、このたんぱく質類はアミノ酸と呼ばれる分子がつなぎ合わさって初めてその機能を果たすことができます。よってアミノ酸は、私たちの細胞1つ1つの機能を満たすための根本的な成分ということなのです。(http://www.siboque.com/cell.htmより一部抜粋)
さて、私たちが一番勘違いしやすいのはアミノ酸とそれぞれの成分が別のものであると認識してしまうことです。アミノ酸はあくまで総合名称で、体内で作れず外から積極的に摂取が必要な必須アミノ酸9種類と、体内で作れる非必須アミノ酸11種類の計20種類あります。
今回はその20種類の中から美容目的のエイジングケアにおいて積極的に取り入れたい成分をご紹介したいと思います。
■その1:ダイエット成分のアミノ酸【アルギニン】
アミノ酸の中でも一番耳にする成分はアルギニンではないでしょうか。アルギニンはよく市販でも売られているリポビタンDなどの多くの栄養ドリンクにも配合されています。ですが積極的にドリンクで摂らなくても、私たちが普段食べる鶏肉、味噌、納豆、豆腐などのタンパク質にも多く含まれています。アルギニンは必須アミノ酸で、その効果は筋肉の増強や骨の強化・疲労回復を早めるなどして代謝を高めることにも繋がります。代謝を高めると、ダイエットにも有効ですから、食事面でもサプリメントでも積極的に摂取したい成分ですね。
■その2:美肌のための【プロリン】
あまり耳にすることがない成分ですが、プロリンは私たちの身体の中で生成される細胞の1つであるコラーゲンの主要な構成成分なのです。表皮の細胞の増殖を促進する働きがあるため、いわゆる美肌効果があります。さらに脂肪を燃焼させる効果、筋肉や骨、血管を丈夫にする役割もある成分です。プロリンは非必須アミノ酸であるため元々私たちの体内で生成できる成分ではありますが、美容のためにも積極的に取り入れたい成分ですね!
プロリンを多く含む食品は、豚肉や動物性ゼラチン、ゼリーやマシュマロ、小麦や豆腐などにも多く含まれています。
■その3:免疫力アップのための【グルタミン酸】
グルタミン酸は昆布などの海藻や白菜、緑茶、トマトなどのうまみ成分として含まれる成分ですが、医療機関などではグルタミン酸点滴などと聞いたことがあるのではないでしょうか。目的としては疲労回復や免疫力アップなど、病気を煩った方向けにも治療として投与されるほどの成分です。さらによくチョコレートの中に含まれるGABA(ギャバ)というリラックス成分を生成するものでもあります。グルタミン酸は脳の機能を活性化する効果や解毒・利尿効果、筋肉や免疫力を強化するため健康そのものに寄与する成分です。サプリメントや点滴などで上手に取り入れてあげることができますので、頭の片隅に入れてあげてもいいかもしれません。
おわりに
アンチエイジングをするということは、健康になるということです。いくら外側から高価なコスメを塗っても、内側がボロボロでは意味がありません。アミノ酸を上手に摂取して、身体の細胞から見直してみてはいかがでしょうか。
美容ライター:平野香奈絵 | ![]() |