季節の変わり目は肌トラブルを起こしやすい時期。肌の抵抗力が一気に下がり、そのまま放置していると老化が促進されてしまいます。以前よりくすみやゴワつきを感じたり、いつも通りにケアをしているのにカサついてしまったり…。
知らなかったではすまされない!秋の肌トラブルが悩みに変わる前に、自分の肌をよく観察して変化を見極め、正しいスキンケアを取り入れましょう。
秋に急増する肌トラブルの3つの原因
1:夏の紫外線の蓄積
夏は日焼け止めを塗り、サングラスをかけていても焼けてしまうほど強い紫外線をあびています。
日中の紫外線は強いものです。紫外線は微量であっても繰り返し浴びることで肌が反応し、角質が厚くなります。角質が厚くなると、角質層の水分が蒸発しやすくなり、肌のカサつきやゴワつきが進むことに…。夏の紫外線は、知らないうちに蓄積されているのです。
2:季節の変わり目で肌がデリケートに
季節の変わり目は寒暖差が激しく自律神経のバランスが乱れやすいため、肌はいつもよりデリケートになります。
暑い夏が終わると一気に冷え込んだり、台風が発生すると気圧が変化し自律神経のバランスが乱れるため体調不良をおこし、肌はいつもよりデリケートになります。自立神経とは、人間が生きるために必要な心臓を動かしたり、生きるために必要な機能をつかさどる神経のこと。自律神経が乱れていると肌のバリア機能や保湿機能などが低下して、刺激を受けやすい状態になるのです。
3:空気の乾燥
秋冬は空気が乾燥するので、肌がつっぱったりカサカサした状態になります。この段階で保湿ケアをしっかりと行えば良いのですが、「冬だから仕方がない…」と放置したり諦めたりしていませんか?
気温が低くなると肌の血行や新陳代謝が悪くなるほか、肌に必要な栄養素が行き渡らなくなるので、皮脂や汗が出にくくなり肌のターンオーバーが乱れる原因にも。冷たく乾燥した風が水分を奪うため、肌の水分が不足して肌荒れしてしまうのです。
季節の変わり目の乾燥肌に!秋におすすめスキンケア
顔にも使える!ローションタイプの乾燥肌治療薬
今年の夏、乾燥肌を肌の基底層から修復するローションタイプの乾燥肌治療薬が新たに発売されました。保湿と肌構造の正常化を促す物質に、炎症を抑える成分と組織を修復する成分を医薬品として組み合わせた治療薬で、顔などの肌にも優しく働くので、敏感肌の人や子供も使用できるのが特徴です。
通常のスキンケアでは対処しきれない乾燥肌の人や乾燥をくり返している人は、顔にも使えるローションタイプの乾燥肌治療薬を試してみるのも良いかもしれません。
セラミド配合の美容液で徹底ケア
肌にとって刺激の強い季節を乗り切ったあとは、美容液でご褒美を。乾燥がおさまらない時は、美容液をセラミド配合に変えてみましょう。セラミドは角質細胞間脂質の一種で肌の水分を維持するためにもっとも重要な成分です。セラミドは水に溶けませんが、水と結合してラメラ構造(層板構造)と呼ばれるサンドイッチ状の構造を作ります。セラミドは肌のターンオーバーとともに作られるもので、ターンオーバーの低下とともにセラミドも減ります。セラミドはターンオーバーを高めなければ作られません。簡単にセラミドを補うにはセラミドを含んだ化粧品を使うこと。これを使えば肌の水分を増やすことができます。
「もうセラミド配合の美容液を使っているけど乾燥する…」という人は、その美容液のセラミド含有量が少ないか油分不足の可能性があります。とくに40代からは水分だけでなく油分も低下しますので、セラミド配合の美容液の上からクリームなどを重ねることも必要です。
おわりに
秋は老化を促進する罠がたくさん仕掛けられているような季節。紫外線・乾燥・温度差・自律神経など、さまざまな原因で肌トラブルを招いてしまいます。特に外的要因が多いので、それを防ぐにも限界があります。しかし、諦めずに正しいスキンケアを毎日コツコツと続けることが大切です。
クレンジングできちんとメイクを落として、しっかり保湿をしましょう。またいつも使っている美容液でまだ乾燥が気になるようであれば、美容液に含まれるセラミドの量やクリームなどの油分を調整して、肌を優しくいたわるようなスキンケアを心がけてみてください。
年齢を重ねれば重ねるほど、その人の生き方が浮き上がってくる肌。若さに負けない落ち着きのある自信に溢れた美肌を手に入れて、美しく歳を重ねましょう。