目の下にクマができると、体調不良に見られたり、年齢より老けて見られたり、目つきが悪く見られたり…、良いことは全くありませんよね。
クマができる原因は、残業や夜遊びで睡眠時間が十分に確保できないことや紫外線対策のスキンケアが足りないこと、また加齢とともに現れたりするなど様々です。
そして、原因によって目の下のクマは4つの種類に分けられることをご存知ですか?「疲れは溜まっていないのにずっとクマが消えない」とお困りの人も、「クマができたけど睡眠時間が確保できれば治るだろう」と自己判断している人も、クマができた原因とそれに合う正しい解消法で、クマ知らずの健康的な目元を作りましょう。
4種類のクマって?
クマの種類として、目の下がうっすら赤く膨らむ赤クマ、体調が悪いように見える青クマ、目元にたるみができてしまう黒クマ、くすみやシミができてしまう茶クマの4色に分けることができます。
見た目の色も違いますが、クマができてしまう原因もその色によって様々です。自分の目元のクマが何色のクマなのかを把握し、その色に合った解消法を行う必要があります。違うクマ色のケアをしてもなかなか改善されませんのでご注意ください。
クマはあなたの健康状態を表す?
クマが健康状態を表すと言っても過言ではないほど、クマはあなたの印象を大きく左右します。
生活習慣やストレス、スキンケアを怠ったことでクマができる場合も多いので、
「クマがある=不規則な生活、打たれ弱い、自己管理ができていない」
といったイメージを連想させてしまうのも仕方ありません。
また、加齢によって皮膚がたるんでできてしまったクマは、「疲れてそう…」という印象を与えてしまうことも。それはそれで、人生の味が出て魅力的な一面でもありますが、クマがあると実年齢以上に見られてしまうこともあるかもしれません。若々しく健康的な印象を与えるために、クマのケアは必要不可欠なのです。
クマの種類別、解消法
【赤クマ】
赤クマは、4色の中で最もなりやすいものです。
パソコンやスマートフォンを長時間使用することで起こる血行不良や疲れが原因だと言われており、その結果、血管が詰まり、赤みを帯びるのです
【赤クマの効果的な解消法】
1:目の負担を減らす
赤クマのいちばんの原因は目の疲れなので、パソコンやスマートフォンの画面を見る時間を極力減らしましょう。仕事上減らすことが難しいという場合は、画面から出ているブルーライトをカットできる専用のメガネをかけたり、目の負担を減らすようにすることが大切です。
2:ホットタオルで目周りを温める
目の周りの血行を良くするために、夜寝る前に5分程度ホットタオルを目の上に乗せると良いでしょう。毎日続けることで、目の周りの筋肉がほぐれ、肌にハリも出てくるので、目元の若返りも期待できます。
クマの中では比較的軽いほうなのでケアしやすいですが、放っておくと症状が慢性化し、青グマ・黒グマへと変化することで、治りにくくなってしまうので要注意です。
【青クマ】
どんなに体調が良くても目元に青いクマがあると、体調が悪く見えてしまいます。
青クマができたら、毛細血管が詰まっている証拠。老廃物が流れる静脈の流れが悪くなり、血管の色が浮き出てしまうのです。色が白い人や、皮膚が薄い人は特にこのクマができやすいです。
【青クマの効果的な解消法】
1:血行促進マッサージ
青クマを解消するには、目の周りの血行を良くすることがいちばん効果的です。
最初にホットタオルで目元を温めたあと、筋肉の流れに沿って薬指と中指で優しくマッサージをしていきます。目尻から目の下を通り目頭へ、そして目の上を目頭から目尻へと円を書くように左右ともに5回ほど行ってください。
2:身体全体の血行を良くする
目元だけでなく、身体全体の血行を良くすることも大切です。
適度な運動、冷たいものを避ける、湯船に浸かることで身体が温まり、血液の流れを良くすることができます。
【茶クマ】
クマというと、目の下が青くなったり黒っぽくなったりというイメージがありますが、茶色っぽくなることもあります。
茶クマは目の周りに色素沈着が起こり、シミやくすみに変わることでできるものです。
その原因は、紫外線のダメージのほか、目をこする癖があったり、洗顔やメイク落としのときに強くこすりすぎたりするとでできるので、日頃から肌に刺激を与えすぎないように注意しましょう。
【茶クマの効果的な解消法】
1:スキンケア
紫外線の刺激による色素沈着を防ぐために、UVケアは念入りに行いましょう。また、化粧下地やファンデーションも、UVケアを意識したものを使ったり、日を浴びたときにはスキンケアをすることが大切です。
2:ピーリング
ピーリングで古い角質を取り除き、ターンオーバーを正常に保つことで、肌の新陳代謝を促し、色素沈着を防ぐ効果があります。しかし、ピーリングをしたからといって安心してはいけません。毎日しっかりクリームなどを塗って、保湿もしっかり行いましょう。
【黒クマ】
年を重ねるにつれあらわれ始めるのが黒クマです。年齢とともに眼球の周りの靭帯、目の周りの筋肉や皮膚の力が弱くなることで、支えきれなくなった下まぶたの脂肪が前に出てきて、クマになります。
ほかにも、目の周りに脂肪がつくことが原因になったり、年をとりたるむことでできる「影」が原因になることもあります。
【黒クマの効果的な解消法】
1:表情筋を鍛える
黒クマを消すには表情筋を鍛え、目の周りの筋肉や皮膚の力を維持しなければいけないので、時間をかけてケアをすることが大切です。
簡単に表情筋を鍛える方法として、「あいうえお」体操があります。「あいうえお」と普通に言うだけではなく、顔の筋肉を意識的に動かしながらゆっくりと大きく口を動かして「あ・い・う・え・お」と繰り返します。
顎が引き締まるので、小顔効果のほかリフトアップの効果も期待できます。
2:ツボ押し
頭蓋骨の目の縁より少し下のあたりに、顔のむくみを取る四白と呼ばれるツボがあります。そこを、人差し指で頭の中心にむかって左右同時に5秒押して5秒離す動作を5回繰り返しましょう。
そうすることで顎の血行を促し、むくみ解消に繋がります。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
クマといってもひとくくりでは語れず、クマができる原因によってあらわれるクマの色も違い、その解消法も様々です。
「睡眠をとればきっと消える」「仕事が落ち着けば、自然となくなるだろう」「メイクで隠せば大丈夫」と単純に考えていると、クマはどんどん悪化するかもしれません。
あなたの印象を決めるかもしれない「クマ」とお別れするためにも、自分のクマは何色なのかを把握し、早めの解決を心がけましょう。