少しずつ近付く秋の訪れ。秋といえば食欲の秋とも言いますが、夏に引き締めたボディラインを崩したくはないですよね。
脚の太さなども気になるところですが、太ももなどに現れやすい「セルライト」に悩む人も多いのではないでしょうか。
セルライトはボコボコして見た目も悪く、お手入れをせずに放っておくと悲しい状態に…。しかも知らないうちに背面にできていたりするので、後ろ姿が残念なことに気付かない人も多いのでは?
セルライトに効くお手入れなどの予防法をしっかり学んで、日頃からケアを心がけましましょう。
美脚の敵!セルライトの正体
ショートパンツから伸びた脚がセルライトで、デコボコしていたら、ヘアメイクやファッションがいくらキマっていても、がっかりしてしまいますよね。セルライトはそのデコボコがオレンジの皮に似ているため、「オレンジピールスキン」と呼ばれることもあります。
セルライトの正体とは?
品川美容外科池袋院の井上ドクターに聞いてみました。
“セルライトは、脂肪と老廃物が結合した皮下脂肪の一種で、脂肪が大きな塊になってしまっているため、肌がでこぼこに見えるのです。怖いのは大きな脂肪の塊があることで血流やリンパ液の流れが妨げられ、代謝が悪くなってしまうこと。
特に脂肪が燃焼しにくい部分にセルライトができやすく、セルライトができることによって更に脂肪が燃焼しにくくなり、セルライトが増えていってしまう…という悪循環が起こりがちです。”
セルライトは代謝の悪い人が好き
前述のように、セルライトは代謝がよくないなどの理由からできてしまうものです。太っている人にできやすいイメージがありますが、痩せている人でも運動不足や食生活の乱れ、加齢などが原因となり、できてしまうことがあるのです。また、セルライトは、一度できてしまうとそれを取り除くのが大変だといわれているので、何よりもまず予防することが大切です。
まずは、運動不足や同じ姿勢を長時間とるなど、血の巡りを悪くするような生活習慣がないかどうかをチェックしましょう。また、脂肪の多い食事を好んだり、栄養の偏りがあるなど、食生活の乱れもセルライトを作る原因になります。食事内容に気をつけたり、ライフスタイルを見直してセルライトの解消を目指しましょう!
正しい食生活でセルライト予防!
セルライトができにくい食生活とは?
まずは、代謝をよくするビタミンB群を摂ることから心掛けてみましょう。
食べたものが脂肪として蓄えられずエネルギー源として使われるためには、ビタミンB1、B2、B6を摂ることが効果的です。特にビタミンB1は、ご飯やパンなど主食に含まれる糖質の代謝を、ビタミンB2は脂っこい肉やお菓子などに多い脂質の代謝を、ビタミンB6は肉や魚などに含まれるたんぱく質の代謝を助けてくれます。
ところが、ビタミンB群は体内に蓄積することができにくい栄養素なので、なるべく毎食摂る必要があります。
ちなみにビタミンB1はうなぎ、たらこ、豚肉、枝豆、ピーナッツに、ビタミンB2はレバー、ヨーグルト、納豆、牛乳、アーモンドに、ビタミンB6はバナナ、レバー、鮭、まぐろ、かつお、青魚などに多く含まれています。
正しい食生活でセルライト予防!
脚のセルフマッサージ
お風呂上がりにおすすめなのが、脚のリンパドレナージュ。リンパドレナージュとは、リンパ液の流れをよくして老廃物を流すマッサージのことで、体が温まっている時に行うと効果的です。代謝がよくなるだけではなく、セルライトと結びつきやすい老廃物を減らし、セルライトができにくい脚にしてくれます。
まずは足首を手の平でつかみ絞るようにマッサージし、脚の付け根に向かって手を移動させて揉みほぐしていきます。この時マッサージオイルやローションを使用すると、手の滑りがよくなって肌に負担もかけずにマッサージができるのでオススメです。
【リンパドレナージュのやり方】
セルライト解消に効くツボ
【湧泉(ゆうせん)】
(出典:養命鍼灸治療院・ANNEX)
湧泉は、足裏の中心より指3本分上側、土踏まずのやや上くらいにあるツボ。両手の親指を使って強く押します。3秒押して、3秒弛める刺激を繰り返し行いましょう。冷えに効果のあるツボなので、足や身体を暖めて血液やリンパの流れを改善させましょう。
【三陰交(さんいんこう)】
(出典:鍼灸専門治療院サニー鍼療所・鍼灸師のブログ)
足のくるぶしから指3〜4本分上側、押すと軽く痛みを感じる、すね骨の後ろにあるツボ。親指で少し痛いくらいの力で押します。ゆっくり息を吐きながら10秒くらい押し、息を吸いながら10秒くらい緩める刺激を数回繰り返しましょう。
セルライトの大敵である、脚のむくみや冷えに効くツボなので、日頃のケアに取り入れてみませんか。
おわりに
セルライト対策は、とにかくリンパや血の流れなど身体の巡りをよくするのがポイント。
血流をよくすると代謝も上がり、脂肪を蓄える前に燃焼しやすくなります。血流やリンパの流れがよくなるとセルライトそのものができにくくなるため、血管やリンパ節もセルライトの圧迫から解放されて流れがよくなり、更にセルライトの改善にも繋がります。この良いサイクルを保つには、普段から食生活に気をつけたり、マッサージをまめにするなど自分の身体をしっかりと見つめることが大切です。
気をつけている人と気をつけていない人では、断然差がついてきますよ!
今からでも遅くない!夏の疲れた脚にセルライトができてしまう前に、早めにお手入れを始めましょう。